Vol.10 Girl 昼の部、そして夜の部

「R」vol.10 Girl 昼の部

透明なハープ 深い呼吸

まるで北欧の風

気温よりも涼し石巻

矢野あいみさんのオープニングアクト

ブレス音も心地よく響く空間

初めての「千の杜 学びの」

鳥肌でなお涼し

つばめ舞う 幸福の王子

石巻高校演劇部による朗読劇 石高の後輩だが、女子。 男子校時代の俺には、女子の後輩がいるのは不思議。

劇には劇の物語があり、劇を観て感じるそれぞれの物語が同時に動いていく。

あの人形?くれたま?たける? 吉武奈朋美さん

一人芝居、さりげない荒川チョモランマの演技

続くストーリーに気を取られながら、劇中に戻される。

いつもの女優が、いつも前と違う。 また楽しみに夜を待てるし、昼は昼で楽しみが続く。

「お魚の手紙」 三國裕子さんの朗読劇

おじいさんの声からナレーションに移った時に、鳥肌ものの声。 身体からまっすぐに出る声、すっと耳に入るイントネーション。 こんなに凄い声、言葉、耳が体が劇に吸い込まれるよう。

石巻でずっと演劇をやってきた方だそうで、後から聞いて納得するものの久しぶりに本物の声。

朗読劇とはいえ演技も入る。

間も

絶妙

堪能した。させられた。

続いて昼の部のラストは、アイリッシュハープの響き

風に舞う音

オープニングアクトの矢野あいみさん

それにしてもハープ上手になった。鍵盤の頃が懐かしい気もしてくる。

両方同時には出来ない。

透き通るブレス

朝四時出発の着いた先は、仙石線の終点、石巻。

心地良い風

そして光が射した。

R vol.10 girl夜の部

銀河にて18時オープン 昼の出演者と話しながら待つ。

4月の残業が190時間あったらしいけど、今日の日に舞台をやっている。

19時スタート

矢野あいみさんのハープは、この店によく似合う。

長田莉奈 芸人になった。よしよし。

喋る。喋る。不幸自慢長田のフィリピン珍道中編。

間が良いなぁ?。 そう聞き始めた物語は、長田莉奈が今出せる最高に何だろう。 とにかく全力で語れる話だった。 これ以上無く、これ以外は無い話でR vol.10に乗り込んできた。

昼からの緊張が分かった。 俺は、全力で聞いた。

音語り 物語の語り、アイリッシュハープ、歌。

矢野あいみさんの声が静かに響く。

不思議な空間。

一人芝居、一人ミュージカル。 世界観に浸る。

そして、朗読

石巻夢まき座の高橋かおり

宮澤賢治

声を堅く詰まらせ語りだす。

対照的な矢野あいみさんの声が伸びやかに唄う。

静かな店の静けさが増す。

鍵盤と朗読のコントラストがなんとも言えない贅沢な大人の空間に大変身している。

夜鷹の星

2年前、同じ題目、同じ女優。 静かに緊張感を増して行く物語。

朗読は凄みを増し、大人しそうな女の子は、物語そのままになって行く。

そのまま、いつの間にか、夜鷹の星になって

銀河の夜の幕を閉じた。