Vol.1.5(2日目)

目が覚めて・・・また寝る。

27時に寝たまま、10時頃まで寝てまう。
家で、一応の朝食を取りながら、うちの父と母にも13年振りに会う友人「R」
本当は、あちこち周って歩きたいので、そんなに家でゆっくりもしたくないはずなのだが、
穏やかに俺の両親と花を咲かす。
北上、雄勝の方に行きたいとの事。
まずは、上品の郷で温泉!!!
久しぶりの温泉で、友人・・・福島。
飯坂温泉行ったなあ。
温泉の後、駐車場で音源・・・いろんな曲を編曲しなおして歌までいれてる。
結構アレンジが上手で驚いた。
大川小学校へ。
大焼きの日だそうで、遺品を火に入れていました。
被災地は、ちょっと場所が違うだけで見た目の印象から、気持ちから受けるものが違います。
以前、あったものが、やはり今は無く。近くで見れてしまう校舎とニュースで見た丘と、
ここに逃げれば良かったのにと言われている裏山。
東日本大震災の被害、石巻と福島は別の被害があるのだと伝わったようです。
福島には来ても見えないから・・・と、少し寂しそうに言っていました。
自分の想像と友人の言葉を比べ、
想像通りだったり、想像と違うかったりしているのを心の中で確かめました。
少しは、福島の理解が深まっただろうか。
お互いに特別な言葉は持たないので、
お互いに心の整理をつけていくしか無いように思いつつ
お互いに応援してる。
雄勝町へ入る。トンネルを抜けて結構走るイメージだったけれど、すぐだった。
すぐじゃない浜まで行くと時間が掛かるのか。
トンネルを抜けて見る風景・・・学校か。
石巻とは言え、合併で広くなっている。
分からない土地も多い。
なんどか釣りや親戚周りで来た雄勝。
ウニのイメージがあるが・・・
桑浜に行ったことがあると言うので桑浜に・・・海水浴???
そんなはずは無いと思いながら浜まで、、、???
津波被害は少なかったのか集落が残っている。
狭い道に沢山人がいて活気がある。
石巻の浜々を周れば、何も店も自動販売機も無いような浜が沢山ある。
人がいれば、漁や養殖が出来る。
200人いれば、、、100人いれば。
都会じゃ考えられないだろうけど。
間違って入った漁港の復興が進むことを祈2020る。
戻り、大曲浜へ大学時代の友人や知人が沢山いるとのこと。
懐かしい景色を見たいと45号線を使う。
三陸自動車道では、見られない懐かしい土地。
友人が住んでいたアパートは無事に今もある。
facebookに「昔住んでいたアパートがあった。当り前か。」
なんて事を書いていたけれど、
13年経って、あの頃の建物があるのは当り前じゃないんだよ。
風景が変わり過ぎていて、家と道が分からない。
13年振りの微かな記憶を頼りに、変わった風景の中を探す。
ここまでだと、友人宅も被害があっただろう。
そのまま大街道へと。
13年前新しかった建物は、閉鎖されていた。
ここに何があったろう。
ここは、あの頃のままだと。
日和山へと移動する。
日和山では、見える向きの震災前のパネルが置いてあった。
懐かしくて涙が出る。
雲雀野海岸、中瀬が見える。
写真は直前では無いようだった。
石巻市民憲章は、読むと悲しくもなるけれど、また置いて欲しい。
2011年5月に読んだ時、無理やり奮起するために、なんとかしがみつくために必要な言葉に思えた。
もう駄目で駄目でどうしようも無い中で諦められないから掲げた最後の一絞りの生命力を感じた。
今なら、少し素直に読めそうな気がする。
そして、日和山を降りてIRORI「R」Vol. 1.5の二日目に行く。
15時開始のライブは、17時パインズマインズ。
vol.1の時に初めて会ったのに、沢山話を聞いてくれた。G.andVo.
と、変わった苗字の人。
(えと、すいません。知っている人にだけ伝えたいところで。)
昨日と比べて集中力が全然違う。
気合が違うのが素人にも分かる。
イッちゃってるのがちょっとだけ怖い。
ぶつけている生命力が全然違う。
「R」主催者「R」(福島から来た友人「R」とは違う人)は、
出演者と共に石巻の今を見る。
女川や南浜町や門脇を歩く。
そして、俺にとっても懐かしい長浜を歩く。
幼い頃の思い出が詰まった浜。
湊(石巻漁港)から渡波まで続く浜。
生の石巻は、こうやってブログに書いたって伝わらない。
いくら話しても伝わらない。
知りたくない人に、無理に伝えようとは思わないけれど、
気持ちあるアーティストがこうして石巻にいる。
生で触れてもらいたい。
知ってもらいたい。
僕が作りたい文化、この土地に文化を作りたい。
この土地を知ってほしい。
のかな。
2日目のライブは、アーティストが本当にアーティストになる。
そうは聞いていたけれど、Vol.1では見れなかった。
Vol1.5では、絶対に少しは見たいと思っていた。
G.andVo.が歌っている。
駐車場から会場へ向かう時に聞こえている。
信号を待つと昨日見逃した・・・xxxxxxxxxが買い物袋を持って、
今日は?と聞くと終わってた・・・。
これは秘密にしておこう。
後でUstで見る。
友人「R」と会場へ入る。
1、2バンドの演奏を聴いて、雰囲気の違いをものすごく感じる。
挨拶・・・だって、今日福島に帰るし、俺、仙台に帰るし。
最後まで見たいけれど、色々あるんだ。
また、来れる。また、来る!から、また来てね!アーティストの皆さん。
実家に送ってもらい。
今度は、福島から石巻まで遠いところ来てくださり本当にありがとうございました。
13年前までの4年間、大学時代を過し、変わってしまったのを知っている石巻に、意を決して来てくれた。
13年振りの再会の締めくくり!
夕陽は、あの頃のままだよ!
実家で少々過しながら、20時・・・まだ「R」は、やっているはず。
そろそろ終わってしまうのだろうか?
「最後の人は、昨日、福島でライブしてんだよなぁ。」友人の言い残した言葉が気に掛かる。
終わっていても後片付けぐらいしてるはず。
もう一度「R」へ。
ちょうど最後のライブが始まり1曲目の途中!
大阪の人がアコギ1本で、歌ってる。
なんか元さん思い出す。
(仙台ストリートで知らない人はいないぐらい有名な人。13年前までの4年間よく聞いた雰囲気だよ。)
そして、パフォーマンス最高!!
乗って、乗せられて観客も歌う!
そして、本当に最後か非日常が終わるのか。
全出演者がステージへと、じーーーーんと、ぐっと来るものがある。
拍手の手が自然と高く、高く上がる!!
あんこーる。あんこーる。あんこーる。あんこーる。
どこからか分かる声があがる!!
もう、本当に最後の曲が始まる。
後ろで見ていたのが前に出てしまう!手もあがる!声も出る!
ありがとう「R」!

Vol.1.5(初日)

土曜日が来るたびにあと、3週間、2週間、1週間と思っていた。
朝目が覚めるたびに、後5日、4日、3日、2日、1日と思っていた。
ついに、ついに、この日がやって来た!
「R」Vol1.5 in ISHINOMAKI
仙台から石巻を目指して出発する。
仙石線・・・仙台と石巻を繋ぐ線路は、松島(の次の駅まで仙台と繋がっているけれど、)で代行バスに乗り、東松島市の矢本駅までバスで移動となる。
もはや矢本駅から石巻駅は電車ではないものが走っている。
(それでも無くなったままだった頃よりは便利になった。)
陸前東名、野蒜あたりの風景は、何度見ても
IRORI・・・「R」Vol1.5の会場、そして隣の日和アートセンター、出張復興バー。
15時の開始に向けて、14時に到着する。
会場では、東京から現れたVol1でも見たアーティストがずらり、リハ中・・・。
心臓が高鳴る。
前回会った顔が以前よりも輝いて見える。初めて見た人もとても輝いて見える。
もうすぐだ!
「R」が始まる。
とまらないままの「R」Vol.1の続きが静かに・・・
嘘、勢い良く始まる。
思えば、Vol1は主催者しか知らない中行ってみて、
どうにもこうにも気持ちが熱くなった「R」
そして、初めて会ったのに仲良くしてくれた出演者の方々。
楽しくて嬉しくて熱くて仕方なかった。
あれからずっと。
「R」Vol1.5
今回、すっごく良く見えた。前回は見えなかったものが。
出演者の方々が、ものすごく実は緊張してたり、音楽を楽しんでたり。
ギター弾いていられたら、後何も要らなかったりとか。
さすがプロは違う。
一言だけ書けって言われたら・・・Nice attitude!
それに尽きる。
二言三言書いて良いなら、それを超えるものだったと思う。
このブログ、個人名は、余り出す事が無いので、まあ、出さないけれど、
きっと会える範囲で話せる範囲で楽しんだことは伝えたはず。
伝わってなかったら、表現力が無いって事で。
表現者じゃないものですからと駄目な言い訳しよう。
そして、「R」の出演者の方々はこちらから・・・。
(一部来れなくなった方や急遽出演の方がいたから情報が正確じゃないかも?)
楽しそうに歌う。
自分は、そう楽しんでいるように、体で出すのが下手なので、
そう見えていないかも知れないけれど、
一目見て楽しんでいると分かる観客。
そんな風に見ているんだけれど、段々と体も心もほぐれて行ってしまう。
湧かせる演奏!
思わず声をあげて、ヒューってなる。ギャーーっってなる。
それがずっと続いたかと思えば、
聞かせる演奏!
もう溶けた気持ちも心も。
時々、昔の石巻での出来事や未来の石巻の事を考える。
それも意義のあること。
魅せるセッション!!!
ただただ感動する瞬間!しまった!やられた!って思う。
1000円返す。。。
そうして15時から21時までの長丁場は続き、夕方。
大学時代からの友人「R」が登場する。
福島出身、今も福島に住んでいる。
石巻は津波被害が本当にひどい。
そして、福島は放射能の影響が強い。
東日本大震災の被害は1つじゃない。
故郷を想う気持ちは、同じように強い。
震災後初の石巻入り。大学時代過した石巻は、どうだったんだろう。
13年振りの再会。
あの頃と違ってしまった石巻を見て来たと。
音楽好きの二人が、再会トークに熱中してしばしライブから席をはずす。
バンドも二人にとって懐かしいもの。
バンドや音楽は、どこででも出来るのだけれど、二人で見るのは、また意味合いが違い、懐かしさが溢れて加わる。
(俺はやってないけど。)
石巻出身の方のバイオリンの音色は、会場に音を漂わせる。
IRORIのライブと日和アートセンター、会場の外でかけっこする子供の声。
シャッター通り。
震災前から活気が薄れていた石巻の商店街が活気付いている。
陽が落ちていく。
だけど、熱くなって行くばかりの会場。
ちょっとだけ、懐かしい石巻を歩く事にして席をはずす。
長浜の石巻しみん市場が、復興マルシェとして再開している。
この看板、この店・・・見覚えがある。
あったはずのものが無い。
ここにスタジオがあって、いっぱい練習したね。と。
向かいのコンビニは、無くなってしまったね。
ラーメン屋さんが無い・・・。
でも、そのラーメン屋さんは、向こうに移動したんだよ。「大王(たーわん)」(他我のとなり)
久しぶりの味に懐かしそうにする友人。
主催者「R(龍)」と友人「R(竜)」は、石巻で出会った。
さすがに主催者は忙しく、そう話せるものでは無い。
この瞬間を主催して、取り組んでくれている事に感謝する。
「R(竜)」との13年振りの再会を果たせたのも「R(龍)」のお陰なのだ。
人は、きっかけが無いと動けないのかも知れない。
Vol1で、「R(龍)」と再会し、とても懐かしい気持ちになれた「R」
Vol1.5で「R(竜)」と再会し、とても懐かしい「R」
りゅうは1つのりゅうよりも、双りゅうの方が高く、高く上っていく。
出演者も全部りゅうだったのかも知れない。
観客もりゅうだったのかも知れない。
21時半を過ぎても続く「R」、楽しくて熱くて・・・22時前に全ての出演者の演奏が終わる。
だけど、「R」は、明日も続くんだよ。
22時になり、初日を終えた主催者、出演者の方々の打上げにまぜて頂く。
石巻立町の懐かしい店。何年か前飲んだ。
もう、楽しくて何はなしたか忘れた。
なぜか結納について一生懸命に話した気がする・・・。
実家に帰宅。
茶の間雑魚寝の予定だが・・・。
13年振りの再会を祝して、二人だけで乾杯する。
18歳から22歳の多感な頃、何回か大人になったと思える時期の1時期を共に過した友人と静かに乾杯する。
石巻、懐かしかった。
・・・
もっと会おうね。
今度は、13年なんて時間を挟まずに。
俺には、少々時間が必要だけど、もう1回音楽したいね。
やろっか。
明日、時間が出来たら、もう1回「R」に顔を出そう。
27時前、そろそろ寝ましょうか。