Vol.1.5(初日)

土曜日が来るたびにあと、3週間、2週間、1週間と思っていた。
朝目が覚めるたびに、後5日、4日、3日、2日、1日と思っていた。
ついに、ついに、この日がやって来た!
「R」Vol1.5 in ISHINOMAKI
仙台から石巻を目指して出発する。
仙石線・・・仙台と石巻を繋ぐ線路は、松島(の次の駅まで仙台と繋がっているけれど、)で代行バスに乗り、東松島市の矢本駅までバスで移動となる。
もはや矢本駅から石巻駅は電車ではないものが走っている。
(それでも無くなったままだった頃よりは便利になった。)
陸前東名、野蒜あたりの風景は、何度見ても
IRORI・・・「R」Vol1.5の会場、そして隣の日和アートセンター、出張復興バー。
15時の開始に向けて、14時に到着する。
会場では、東京から現れたVol1でも見たアーティストがずらり、リハ中・・・。
心臓が高鳴る。
前回会った顔が以前よりも輝いて見える。初めて見た人もとても輝いて見える。
もうすぐだ!
「R」が始まる。
とまらないままの「R」Vol.1の続きが静かに・・・
嘘、勢い良く始まる。
思えば、Vol1は主催者しか知らない中行ってみて、
どうにもこうにも気持ちが熱くなった「R」
そして、初めて会ったのに仲良くしてくれた出演者の方々。
楽しくて嬉しくて熱くて仕方なかった。
あれからずっと。
「R」Vol1.5
今回、すっごく良く見えた。前回は見えなかったものが。
出演者の方々が、ものすごく実は緊張してたり、音楽を楽しんでたり。
ギター弾いていられたら、後何も要らなかったりとか。
さすがプロは違う。
一言だけ書けって言われたら・・・Nice attitude!
それに尽きる。
二言三言書いて良いなら、それを超えるものだったと思う。
このブログ、個人名は、余り出す事が無いので、まあ、出さないけれど、
きっと会える範囲で話せる範囲で楽しんだことは伝えたはず。
伝わってなかったら、表現力が無いって事で。
表現者じゃないものですからと駄目な言い訳しよう。
そして、「R」の出演者の方々はこちらから・・・。
(一部来れなくなった方や急遽出演の方がいたから情報が正確じゃないかも?)
楽しそうに歌う。
自分は、そう楽しんでいるように、体で出すのが下手なので、
そう見えていないかも知れないけれど、
一目見て楽しんでいると分かる観客。
そんな風に見ているんだけれど、段々と体も心もほぐれて行ってしまう。
湧かせる演奏!
思わず声をあげて、ヒューってなる。ギャーーっってなる。
それがずっと続いたかと思えば、
聞かせる演奏!
もう溶けた気持ちも心も。
時々、昔の石巻での出来事や未来の石巻の事を考える。
それも意義のあること。
魅せるセッション!!!
ただただ感動する瞬間!しまった!やられた!って思う。
1000円返す。。。
そうして15時から21時までの長丁場は続き、夕方。
大学時代からの友人「R」が登場する。
福島出身、今も福島に住んでいる。
石巻は津波被害が本当にひどい。
そして、福島は放射能の影響が強い。
東日本大震災の被害は1つじゃない。
故郷を想う気持ちは、同じように強い。
震災後初の石巻入り。大学時代過した石巻は、どうだったんだろう。
13年振りの再会。
あの頃と違ってしまった石巻を見て来たと。
音楽好きの二人が、再会トークに熱中してしばしライブから席をはずす。
バンドも二人にとって懐かしいもの。
バンドや音楽は、どこででも出来るのだけれど、二人で見るのは、また意味合いが違い、懐かしさが溢れて加わる。
(俺はやってないけど。)
石巻出身の方のバイオリンの音色は、会場に音を漂わせる。
IRORIのライブと日和アートセンター、会場の外でかけっこする子供の声。
シャッター通り。
震災前から活気が薄れていた石巻の商店街が活気付いている。
陽が落ちていく。
だけど、熱くなって行くばかりの会場。
ちょっとだけ、懐かしい石巻を歩く事にして席をはずす。
長浜の石巻しみん市場が、復興マルシェとして再開している。
この看板、この店・・・見覚えがある。
あったはずのものが無い。
ここにスタジオがあって、いっぱい練習したね。と。
向かいのコンビニは、無くなってしまったね。
ラーメン屋さんが無い・・・。
でも、そのラーメン屋さんは、向こうに移動したんだよ。「大王(たーわん)」(他我のとなり)
久しぶりの味に懐かしそうにする友人。
主催者「R(龍)」と友人「R(竜)」は、石巻で出会った。
さすがに主催者は忙しく、そう話せるものでは無い。
この瞬間を主催して、取り組んでくれている事に感謝する。
「R(竜)」との13年振りの再会を果たせたのも「R(龍)」のお陰なのだ。
人は、きっかけが無いと動けないのかも知れない。
Vol1で、「R(龍)」と再会し、とても懐かしい気持ちになれた「R」
Vol1.5で「R(竜)」と再会し、とても懐かしい「R」
りゅうは1つのりゅうよりも、双りゅうの方が高く、高く上っていく。
出演者も全部りゅうだったのかも知れない。
観客もりゅうだったのかも知れない。
21時半を過ぎても続く「R」、楽しくて熱くて・・・22時前に全ての出演者の演奏が終わる。
だけど、「R」は、明日も続くんだよ。
22時になり、初日を終えた主催者、出演者の方々の打上げにまぜて頂く。
石巻立町の懐かしい店。何年か前飲んだ。
もう、楽しくて何はなしたか忘れた。
なぜか結納について一生懸命に話した気がする・・・。
実家に帰宅。
茶の間雑魚寝の予定だが・・・。
13年振りの再会を祝して、二人だけで乾杯する。
18歳から22歳の多感な頃、何回か大人になったと思える時期の1時期を共に過した友人と静かに乾杯する。
石巻、懐かしかった。
・・・
もっと会おうね。
今度は、13年なんて時間を挟まずに。
俺には、少々時間が必要だけど、もう1回音楽したいね。
やろっか。
明日、時間が出来たら、もう1回「R」に顔を出そう。
27時前、そろそろ寝ましょうか。

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